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 ひな祭りは女の子の健やかな成長を祝う行事。おひなさまは赤ちゃんの身に降りかかろうとする災厄を、代わりに引き受けてくれる守り神さまです。
 古くは平安時代のお人形(ひいな)遊びと、紙やワラで作った人形(ひとがた)に自分の厄や災いを移して海や川へ流した流し雛の行事が結びついたのが現在の「ひな祭り」です。
 雛人形には、「人形が身代わりとなり、子供に災厄がふりかかりませんように」「子供が健やかに美しく育ちますように」という家族の温かい思いが込められているのです。

 桃の節句の起源は大変古く平安時代に遡ります。昔の日本には五つの節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)があり、当時この行事は貴族の間ではそれぞれの季節の節目に「身のけがれ」を祓う大切な行事でした。
 その中の一つ「上巳(じょうし)の節句」が、ちょうど桃の花が咲く頃でもあり、桃には邪気を祓う力があるといわれていることから、今では桃の節句という美しい名で親しまれています。


 ひな人形は女の子の健やかな成長を祈ってお子様に一切の災厄がかからぬようにおひなさまが身代わりになってくれるもの。おひなさまはその赤ちゃんの「お守り」なのです。お母様のひな人形を譲ったり、姉妹で兼用するのは避けたいものです。


 立春(二月四日)頃から二月中旬にかけて、遅くとも節句の一週間前までには飾りたいものです。
 季節の節目という節句の本来の意味を考えると、お節句がすんだら早めに、遅くとも三月中旬頃までの天気の良い乾燥した日にしまいましょう。


 本来はひな祭りの当日ですが、前の晩(宵節句)にお招きしてお祝いするのも宵でしょう。両家の両親やお祝いを頂いた方、普段親しくしている方たちを招きます。
 ひな祭りのお祝いは、お母さんの心づくしのごちそうでお祝いして下さい。ひな祭りのご馳走は、お寿司とはまぐりのお吸い物がつきものです。はまぐりは、他のはまぐりのフタとは絶対に合わせたいところから、女性の貞節を教える意味で使われます。
 また、お寿司が好まれるのは、ちょうど新鮮な春の魚介類が出回るため、季節感を味わうのによいからです。


 古くは嫁入り道具のヒナ型として婚家へ贈ったという歴史もありますから、お嫁さんの実家から贈るのが普通です。また、ひな人形には前途のような意味もありますから、おじいさんやおばあさんが心を込めて選んで贈るのがふさわしいものです。
 お仲人さんや親戚、友人はケースに入ったわらべ人形、御所人形、市松人形を贈ることが一般的です。

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